日本環境学会2004年度の活動報告

この活動報告は2005年7月2日に開催された日本環境学会第31回通常総会で承認されたものです。

【日本環境学会2004年度活動報告】

1.2004年度活動報告(2004年6月27日~2005年7月1日)
 1)会員の移動 (2005.6.12)
   入会者数 43名 退会者 36名

     会員数  628 名
     一般会員 585 名
     学生会員  31 名
     購読会員  11 名
     賛助会員  1 名

 2)通常総会
   2004年6月27日、中部大学で開催した。
       
 3)幹事会および常任幹事会
   以下のように開催した。

 2004年  7月17日  第1回常任幹事会   東京都(エミール)
        9月10日  第2回常任幹事会   東京都(エミール)
       10月23日  第3回常任幹事会   東京都(エミール)
       11月23日  第4回常任幹事会   東京都(エミール)
       12月19日  第1回幹事会     東京都(エミール)
       12月19日  第5回常任幹事会   東京都(エミール)
 2005年  1月22日  第6回常任幹事会   東京都(エミール)
        2月19日  第7回常任幹事会   東京都(エミール)
        3月21日  第8回常任幹事会   東京都(エミール)
        4月24日  第9回常任幹事会   東京都(エミール)
        6月12日  第10回常任幹事会   東京都(エミール)
        7月 2日  第2回幹事会     札幌市(北海学園大学)

 4)研究発表会
   第30回研究発表会を2004年6月26~27日中部大学で開催した。

 5)現地調査研究会およびシンポジウム
   青森-岩手県において現地調査研究会(11月6,7日)を開催した。  
連続ミニセミナーを 開催した。

 6)会誌等の発行
   日本環境学会会誌「人間と環境」30巻 3号、31巻 1、 2号を刊行した。

 7)ニュースレターの発行
   No.17(2004年10月15日)、No.18(2005.4.20)、No19(2005.6.15)を発行した。

 8)情報化への取り組み
   ホームページの更新、メーリングリストの整理

 9)国内外の環境問題への取り組み
  (1)東京都日の出町広域処分場周辺環境調査委員会
日の出・青梅の住民らと共に、処分場周辺の水質などの環境調査を定期的に行っている。また、エコセメントの巨大工場が処分場に建設中である。これによる環境破壊なども懸念されている。

  (2)茨城県神栖町ヒ素汚染に関する小委員会準備会
   旧軍が遺棄した毒ガスの関与が強く疑われている標記の問題は、現地調査の環境が依然整わないため、常任幹事会有志で準備会活動を維持する水準にとどめた。茨城大学・茨城県弁護士会・国会議員等の関係者と、随時情報の交換および解析を行っている。

  (3)協賛
    (社)可視化情報学会
    「全国講演会」2004.9.27-28

  (4)共催
    酸性雨調査研究会、市民シンポジウム「ディーゼル排ガスと健康、あなたは空気を選べますか?」、2005.4.24 

(5)後援
    世界アスベスト東京会議組織委員会
    「世界アスベスト東京会議」2004.11.19-21

10) 部会報告
  ○編集部
  「人間と環境」30巻3号、31巻1,2号を刊行した。また、「投稿規程」を一部改善し、  「投稿される会員の方へ」を追加した。「人間と環境」は日本環境学会の「顔」であ  る。毎号、インパクトのある論文が掲載されれば、日本環境学会の評価が高くなる。

  ○共同研究部
 (1)日の出町廃棄物広域処分場問題では、エコセメントの巨大工場が設建中である。これは新たな汚染と建設による税金負担をともなうことは必至である。

  (2)梅枯れ問題につて、ここ5,6年減少傾向にあった梅枯れの本数が増加したが、その原因は不明である。梅枯れの原因と思われる関西電力御坊発電所の増設計画は取りやめとなり、梅生産農家はこれを歓迎している。一方で、核燃料廃棄物の中間処理場として御坊発電所の増設予定地を使用する計画案が存在しているので、農家は懸念している。

  (3)東京湾海洋環境委員会は、本年1月18日と3月17日に第1回と第2回の委員会を開き、同委員会が目指す「東京湾の水域環境の修復、それに向けた提言を行なうという最終目標に向けて、出版物の段取りについて調整すなわち事務局の提言した章立て(現状は1章のみ)を検討し、執筆者の人選を行なった。現在、執筆者の了解は得られ、本年9月を締め切りに原稿作成を依頼している。また。出版に先立ち、シンポジウムを12月に東京海洋大学で開催することを衆議一決した。

  (4)本年4月24日酸性雨調査研究会と共催で、市民シンポジウム「『ディーゼル排ガスと健康』あなたは空気を選べますか?-SPM-ナノ粒子の健康影響と面的汚染-」を東京で開催し、市民を含め100名の参加が得られた。プロジェクトチームが解析した「常時監視デ-タからみた東京の面的汚染」については、第31回研究発表会と本環境学会誌「人間と環境」に公表される。

○企画部
  (1)現地調査研究会の開催
  青森・岩手県境不法投機現場(青森県側)で2004年度の現地調査研究会を実施した。参加者数は15人であった。
   日 程:2004年11月6日(土)~11月7日(日)
   場 所:青森岩手県境不法投棄現場(青森県側)他
   協 力:青森県県境再生対策室駐在現地事務所、田子町の声100人委員会、
       日本科学者会議八戸分会、田子町
   内 容:第1日目は、青森県県境再生対策室駐在現地事務所の方の案内で不法投棄現場及び進行中の排水処理施設等を見学した。
       第2日目は、田子町の声100人委員会及び農業協同組合長・自治会連合会長に対してヒアリングを行った。

  (2)連続ミニセミナーの開催
  廃棄物処分場問題をテーマにして連続ミニセミナーを2回開催した。
  ①第3回連続ミニセミナー
    報 告:石川孝織(慶応義塾大学大学院理工学研究科博士課程
        「日本最大?の違法操業廃棄物最終処分場と汚染拡散-福井県敦賀市-」
    日 程:2004年7月24日(13:30~16:00
    場 所:大妻女子大学 D棟620号室
  ②第4回連続ミニセミナー
    テーマ:青森岩手県境産廃不法投棄問題~現地調査研究会の報告~
    報 告:○利根川治夫:現地調査研究会の概要
        ○坂巻幸雄:産廃不法投棄現場の地質と問題点
        ○関 耕平:原状回復事業にかかる費用負担問題について
        ○礒野弥生:青森・岩手県境不法投棄処分場問題を取り巻く現状
              と課題~住民と行政との今後の対応をめぐって~
    日 程:2004年12月10日(金)18:30~21:00
    場 所:早稲田大学教育学部16号館105教室

  (3)30周年記念事業
  日本環境学会30周年記念事業として「日本環境学会の設立を振り返って」をテーマに3回にわたり座談会を行った。座談会の内容は、2005年10月発行予定の『人間と環境』に掲載する予定である。

     日 程:第1回座談会 2004年8月28日(土)
         第2回座談会 2004年10月16日(土)
         第3回座談会 2004年12月3日(金)
     出席者:浅見輝男、牛山 積、小峰且也、多羅尾光徳、林 智、本間 慎(あいうえお順)(肩書は省略)  
     事務局:小野塚春吉、関 耕平、利根川治夫、野田浩二 

  ○情宣部
  (1)ホームページの管理
 HPの運用、管理を行っており、会員に対する学会運営の情報公開の機能を担っている。 また、学会の紹介、イベント情報の紹介などを掲載することで、HPをきっかけとした学会加入者が増加している。今後も、HPの運用管理を進めていく。

  (2)メーリングリストの有効活用
 メーリングリストは会員相互の即時的な情報交換の場として有用であるが、現在まで、十分に活用されているとはいえない。今後も、環境を巡る諸問題の意見交換はもちろん、他学会やNGO 等のイベント情報などを発信しあう場としても活用を推進したい。

  3)ニュースレター
 機関誌「人間と環境」発行の間隙で、確実に会員に届ける必要のある情報の提供を図ってきた。年会のお知らせや現地研究会の案内などを中心に非定期に発行している。今後も必要に応じて発行する。
 
  ○国際部
  環境問題に関連した国際制度(条約・議定書など)の動き、国際制度で求められる国内環境政策、関連するデータなどについて、学会誌「人間と環境」その他で報告、学会内での情報共有を図ってきた。但し、フォローされていた分野が狭い範囲に留まっていたことは反省材料と言える。今後も環境問題に関連した国際制度(条約・議定書や国際基準など)の動きを中心に、可能な限り幅広い分野について会員に提供していくことが必要と考える。


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